初乳インフォメーション
ウシの初乳
子供が生まれると母親の乳腺では生まれた生命を支えるための成分が準備され、初乳に送り込まれます。
これらの成分には新生児が直ちに出会う様々なウイルス、細菌、毒素などから体を守ってくれる免疫物質や健やかに育ち、病気や傷を速やかに治癒させる種々の成長因子があり、新生児が正常に生育するのを促します。
初乳に含まれている成分
免疫グロブリン(IgG・IgA・IgM・IgE・IgD)、ラクトフェレン、ロイコサイト、サイトカイン、プロリンリッチペプタイド、インスリン様成長因子(TGF−β、TGF−α)、増殖ホルモン、酵素類(リゾチーム)、糖ペプチド、トランスフェリン、クレアチン、クレアチニン
初乳 = 自然が求める抗生物質
私達の健康は免疫システムに直接影響を受けています。
大きな防衛機構はバクテリア、ウイルス、寄生虫など外部侵入物質の認知と記憶し、これらの侵入生物(有機体)に対する協調攻撃を仕掛ける能力を含みます。
世界中の免疫学者、研究者、医師は有害なバクテリアとウイルスの変種が危険な水準に達しようとしていると警告しています。ほとんどの薬はこれらの新殺人微生物とウイルスに効果がありません。変種バクテリアの多くは最も強力な抗生物質に対する耐性を劇的に強めています。
従って 健康な免疫システムは健康と長寿のために中核的な位置にあります。
初乳が攻撃に参加
初乳とは哺乳動物の出産後24〜28時間のあいだ産生されるお乳を意味し、必須の成長と免疫機能を供給し、新生児の健康を維持します。
初乳は一般の乳よりかなり複雑で、自然界の何処にもないナチュラルな免疫と成長要素を含んでいます。
最近の医学的研究により、牛科の初乳は牛に特有でない重要な免疫と成長要素を含むことを明らかにしました。
人間もこれらの重要な物質を利用できると思われます。
初乳と免役
初乳の免疫要素は、新生児が自ら十分に抗体を産生できるまでの免疫力を注ぎ込みます。この免疫力は新生児の母親に従属する伝染性有機物から守るのが主な目的です。
初乳には様々な形態の免疫グロブリンIgG・IgM・IgEなどが含まれていて、非常に重要なIgGは新生児に様々ウイルス病原体に対する免疫力を与えます。
他の免疫グロブリンは粘膜と腸の病原体を攻撃し、環境アレルギー因子と戦います。ウシの初乳の成分である、IGF(インシュリン様成長因子)、TGF(トランスフォーミング増殖因子)や免疫グロブリンの分子構造が人のものと同一であり、種による違いが無く、種から種へと移行し得ることが判明しました。
さらに人の初乳には、IgGが2%しか含まれていないのが、ウシの初乳には約10倍含まれていて、私たちやペットに対しての供給源になり得るからです。
研究調査
エライザ法(抗体検査方法の一種)による生体外実験の結果、初乳は膨大な病原体に対する高レベルの抗体・抗毒素能力を持つことがわかりました。
この実験は15%以上のIgGを含む良質な初乳は大腸菌、カンジダ菌、Hピロリ菌、他病原体の疾病に対して効果があることを証明しています。
様々な臨床実験は幼児における胃腸炎とエイズ患者の減少の予防と治癒の役割をもつことを示唆しています。
出版物Lancetによる研究は、初乳がロートウイルス感染予防能力を証明しています。
ロートウイルスは、感染症下痢の代表的な原因になり、世界的に死者がでています。
他にもクロストリジウムとシグラ菌も死につながる感染性下痢の原因になりますが、これらも生体外実験の結果、純粋な牛の初乳によって抑制されました。
腸内病原菌に対する生体外実験の臨床実験で実証されたことから、海外旅行に出かける人全てに初乳が必要だと言えるでしょう。
成長要素
初乳は多くの重要な成長と遺伝子の転移要素を含み、それらが治癒を促進し、エネルギーを供給し、筋肉の質量を増加させ、老化した・破損した細胞を再生します。
初乳はIgF・GH・TGF−Bを含み、これらはDNAとタンパク質合成の促進、及び筋肉と骨の細胞が成長と活動のための栄養素を吸収するのを助ける能力を持っています。
子犬や子猫、老齢期、ウイルス性、細菌性の病気など下記のような犬猫にもおすすめいたします。
●子犬や子猫を飼われた時(環境の変化などストレスによる下痢を防止)
●怪我をしたとき
●風邪をひいているとき(くしゃみ・鼻水・発熱)
●アレルギー皮膚炎に
●老犬・老猫に(老化による様々な病気の予防に)
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