砂糖中毒
砂糖は栄養学的にいえば、糖質のひとつであり、広く動植物界に存在し、緑色植物によって二酸化炭素と水から合成されるが、簡単なものは人工的に合成することもできる。
体内に存在する糖質の量は、脂肪や蛋白質に比べて少なく、毎日摂取する糖質の大部分は長く体内にとどまることなく、エネルギー源として利用されている。しかし、砂糖の出現によって自然の代謝プロセスは大きく変化した。
砂糖とはショ糖のことで、ブドウ糖と砂糖の化合物である。
砂糖は食物とはいえず、精製後の砂糖からはビタミンやミネラルがすべて抜けていて、99%がショ糖である。
【有害な砂糖】
・ビタミン・ミネラルの効力を妨げる性質を持っている。
・蛋白質、ビタミン・ミネラルを供給しない
・より栄養のある食べ物の代用をすることで栄養不足を起こす
・硫黄、マグネシウム、ビタミンC、複合ビタミンB類のほとんどのものの必要量を増す
・神経を過敏にする
・インスリンをつねに必要とすることで、すい臓に負担をかける
・便を大腸に長くとどまらせる
砂糖まみれによるペットフードが原因で現代疾患のガン・心臓病・糖尿病・肥満・神経過敏を招き砂糖中毒となっている(現在10%の犬が糖尿病だとの統計もでている)
すい臓の不調は糖尿病を含めた多くの疾患の根元であり、死因となることもある
いったんすい臓が悪くなり始めたら、ほかの器官もそれに続いて悪くなるものであり、原因は不適切な食餌に含まれる砂糖にあることが多い
ペットフードの保存料として食いつき=嗜好性を重要視するために大量の砂糖=ショ糖が添加されていてフードに使われていても砂糖と表示されていることはまずない!!
【砂糖の毒から救うには】
動物の身体はすでに砂糖漬けとなっていたり、他の添加物を取り入れていて中毒となっているので、急激な食餌の変化は身体の調子を悪くし消化の妨害となりうる。
食餌の切り替えはゆっくりとはじめ、除々に良質なフードを増やしていけば、消化器系統だけでなく味覚細胞も新しい食餌に適合するようになる。
心臓疾患の場合
分子矯正医学による治療法は、ナチュラルサプリメントを利用して、ビタミンC・Eを与え、食餌から塩分を排除し、過激すぎないように適度の運動をさせ、体重過多の場合は減量させる。
そしてビタミンA、マグネシウム、酵素、レシチン、ビタミンB15を摂取するようにする。
保守的な治療法では、身体に蓄積された過剰な体液を排出するために利尿剤を用いる。
利尿剤はビタミンC・Eを含んだナチュラルで副作用のない自然のものに限られる。
膵臓疾患の場合
酵素と一緒にナチュラルな食餌を与えている限り、この疾患は防げるだろう。一般的な治療は急性のすい臓疾患の初期に行わなければならず、保守的な治療は抗生物質・ステロイドを与え3〜7日断食するものだ。
急性の場合は白血球数が異常に高くなることがあり、それは生命を脅かす状況で一刻を争う問題であるので、緊急事態を乗り越えてから無害な食餌を与えるようにする。
《ドックVOL6》
日常さりげなく取り入れている砂糖は身体に様々な悪影響を及ぼす恐ろしいものであり、酸化防止剤などの添加物に比べ危険視されない傾向があるが、甘い落とし穴があるといえよう。
食事以外にも、おやつとして与えている人間用のクッキーやおまんじゅう・チョコレートなど
犬用・猫用の市販のジャンキーなおやつを欲しがるからといって、与えていることは危険である。
ほしがるから!おいしそうに食べてくれるから!ほんの少しだけなら!何でも与えている人がいますが、それはやさしさではなく病気の原因です。
おやつやガムを選ぶときも安全で良質な製品を慎重に選び、量を決めて与えて下さい。
最近、無添加と表示されているおやつ類市販されていますが、酸化防止剤を使用していないだけで砂糖や塩を保存料として大量に使用していたり、素材が??の製品もありますので、注意が必要です。
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